つい最近まで、JAF?のTVCMで、カップルがスタンドで給油しているCMがあったかと思います。
ガソリン車に軽油を入れてしまって最終的にはJAFを呼ぶ事にと言った様なものです。
では、このCMのようにガソリン車に軽油を入れてしまった場合には、
車は一体どう言う事になるのでしょう。
ガソリン車に軽油を入れ間違いをした・・・そのままにしておくとどうなるの?
ガソリンスタンドのセルフ化が始まってから、ほとんどのガソリンスタンドが
セルフ給油になっています。
自分の愛車に給油をした事がある方ならお分かりかと思いますが、
ガソリンスタンドの給油ノズルには3種類の色分けがされています。
赤色:レギュラーガソリン
黄色:ハイオク
緑色:軽油
と言うように全国どこのスタンドでも同じ色分けがされていると思います。
普通これだけ色分けされていれば、ガソリンと軽油を間違える事はないのですが、
中には軽自動車の軽は軽油だと思っている方もかなりいる様です。
車にあまり乗らない方や、初心者も給油ノズルを間違える事もあるようです。
ではガソリン車に誤って軽油を入れてしまった場合、気が付かずに走っていると
どうなってしまうのでしょう。
軽油を給油してすぐには、異変は起きません。
多少なりともガソリンが残っています。
このガソリンが少なくなって軽油が混ざりだしてくるとエンジンから
キンキンやカンカン等の異様な金属音がしてきます。
この金属音がしばらく続くとエンジンルームから黒煙が上がりだします。
そうなると車はほとんど走れる状態を維持できなくなり、完全にエンジンは停止してしまいます。
ガソリンと軽油を間違えただけで、エンジンは壊れてしまう事になります。
同じ石油から作られている製品もで、全く別物と考えた方がいいです。
対応費用はどのぐらいかかるの?
ガソリン車に誤って軽油を入れてしまって、黒煙がモクモク・エンジンが止まってしまった場合には、
もうあなたの手でどうにかなる状態ではありません。
給油している段階で気が付いた場合には、スタンドの店員さんに言って
愛車のガソリンを全て抜いてもらう事になります。
これだけでは事が足りませんから、修理工場へ言ってガソリンタンクの洗浄を行う事になります。
これだけで費用は数万円程度掛かります。
新しいガソリンを入れてエンジンが回れば問題有りませんが、
エンジンが掛からないと言う場合もありえます。
多少なりとも軽油が混じってしまうと、かなり厄介な事に発展します。
エンジンを車体から降ろして、バラバラにします。
つまりオーバーホールです。
エンジン内部全てを洗浄して、劣化している消耗品類を交換、再度組み上げてから車体に戻します。
このオーバーホールでは最低でも30万円かかると思っていた方がいいでしょう。
修理する時間は確実の1ヶ月近くかかりますから、軽油を間違って入れてしまっただけで、
オーバーホールはかなりの痛手です。
なぜ、どうして、あんな事をと思っても後の祭りです。
慣れている方も間違える可能性は十分ありえるので、給油をする際は、
心の中でもいいですから、確認をしましょう。
確認を怠ったばかりに、30万円以上の出費は痛いですからね。
まとめ
ガソリン車に軽油を入れてしまった場合にどうなるのか?と費用はどのくらい掛かるのか?
と言う事を紹介しました。
まさか、ガソリン車に軽油を入れる人なんかいるのか?と思ってしまいますが、
実は1カ月の間でJAFにガソリン車に軽油を入れてしまったと言う申し出が
約300件ほどあった事があります。
まさか!?と思うかもしれませんが、JAFに連絡した人が約300件ですから、
連絡をしなかった人を入れると更に大勢が入れ間違いを起こしている事になります。
うっかりだけでは済まされない事態になってしまいますから、給油の際は注意しましょう。