家庭菜園で人気の野菜といえば、
トマトを思い浮かべる方は多いでしょう。
家庭菜園の季節ともいえる夏、
青空の下で赤々と実るトマトを想像して
作り始めた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
でも、花が咲き、実がついたところまではうまくいったけれど、
なかなか赤くならない・・・
これはトマトを育てる上で見過ごせない悩みです。
トマトといえば赤、なんとか育てているトマトを
赤くしたいと思っている方にお役に立てるお話を
させていただきたいと思います。
夏野菜の定番!トマトについて
小規模ではありますが、畑を持っているわが家では
夏の家庭菜園としてトマトの栽培をしたことがあります。
赤い実がなるトマトは栄養価も高く、
夏野菜としては体を冷やすという効果ももたらしてくれます。
冷やしただけでもトマトはとてもおいしいですよね。
トマトは原産地が南アメリカの高原地帯で、
暑さに強く、野菜作りが初めての方でも簡単に作れる野菜です。
暑さに強いからといって水分がなくても良いということではありませんが、
しっかりと根が張り、ある程度、実が育ってくれば
甘くするために水分を控えることもあります。
甘いトマトは、とてもヘルシーなおやつにもなります。
品種改良がすすんでいる現代では甘みを強くしたトマトや
果汁を重視したトマトなど、
いろんなトマトが味わえるようになりました。
個人的には果肉がたっぷりで酸味のあるトマトが好きで、
いろんなタイプのトマトが味わえるということは嬉しい限りです。
しかし、家庭菜園が初心者の方でも簡単に栽培できるとされるトマトですが、
栽培の途中では支柱を立てたり、摘心を行ったり
と複数の作業が必要になってきます。
わき芽かき、という作業もまめに行わなくてはならず、
意外とやることが多い野菜なのです。
そんな苦労を重ねて作ってきたトマト。
黄色い花が咲いたときは、「実ができる!」と期待でいっぱいになります。
まさしく実を結んだ、ということですが、ある程度、
育ってきたにもかかわらず、なかなか赤くならない、
と頭を抱えることになった経験があります。
せっかく育ててきたトマト、どうせなら赤くしたいですよね。
なぜ、トマトが赤くならないのか、もちろん、それには理由がありました。
トマトが赤くならない理由は?
大きくなってきたトマトが赤くならない理由の一つは
日照が不足しているということがあげられます。
また、低温が続くと赤くならない原因にもなり、
トマトにとって良いことはありません。
梅雨時期などは仕方がありませんが、
移動が可能なプランターなどで栽培している場合には
日当たりの良い場所にプランターを移動するなどしてみてください。
そして、見落としがちなのが摘心や摘果をしていなかった、ということ。
家庭菜園は農家ではない方が趣味の一つとして行う場合、
できるだけたくさん収穫したい、
という気持ちが強いかと思われます。
実際に、私もより多くのトマトを収穫したいと思い、
摘心や摘果を行っていませんでした。
摘心や摘果を行わずにいると、
養分が分散され、トマトの育ちは悪くなります。
赤くならない原因にもなります。
トマトを赤くする方法は?
トマトが赤くならない理由からみて、
日照不足が解消されれば、
ある程度はトマトは赤くなることが多いです。
日当たりの良い場所を選んでトマトを栽培することが大切です。
すでに日当たりの悪い場所でトマトを栽培している場合には
簡易的なビニールハウスを作ることもできるので、
そのような資材をホームセンターなどで探してみるもの良いでしょう。
ただし、高温になっても気づかず、
病気や虫の被害にあうこともあります。
また、摘心や摘果、わき芽かきはしっかりと行うようにしましょう。
特に、わき芽かき(トマトの実が十分に育つように
茎の根元から出る芽がまだ小さいうちに摘み取ること)は、
まめに行わなければ、すぐに次の芽が出てきますので、
毎日の観察はかかさないようにした方が良いでしょう。
青いままのトマトを収穫した場合でも赤くすることはできます。
常温で良いので、日当たりの良い場所に青いままのトマトを置くだけです。
ただし、この方法で赤くしたトマトは
畑で収穫するトマトよりもうまみは落ちますので、
トマトスープやパスタなどに調理に利用すると良いかと思います。
まとめ
トマトを赤く色づかせるためには日照と温度が必要となり、
摘果やわき芽かきなどの栽培上での作業がポイントとなります。
家庭菜園でトマトを栽培するにあたって、
日照と温度はどうしようもないことかもしれません。
その年によって日照や温度は変化していきますし、
自然現象にはどうしても抗えません。
ですから、摘果やわき芽かきなどの作業をしっかり行いましょう。