法事出席者って親戚のどの範囲まで呼べばいいの?

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なくなった家族をしのび、供養を行うために親戚一同が集まる法事は、

昔からの慣習として日本社会に根付いています。

 

初七日に始まり、三十三回忌まで行われる法事の時には、

普段顔を合わせる機会のない親戚が集まって和やかにすごす、

といった光景はよく見られるものです。

 

しかし、近年、このようにして親戚一同が集まるということが少なくなってきたといわれています。

 

理由として、時代の変化に伴い、個人の生活様式やものの見方、考え方が

急激に変わってきたことがあげられるでしょう。

 

なかには普段から親しく交際している親戚であればともかく、

そうでない場合には、法事だからといって、あえて会う必要性を感じないという方や、

法事を行うという行為自体に積極的な意味を見いだせない方もいるようです。

 

このような社会的背景もあって、法事に呼ぶ人の範囲についても悩まれる方が多くなりました。

 

ここでは、法事の持つ意味と、法事にはどこまでの範囲の親戚を呼べばよいのか、

といった問題について解説いたします。

 

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そもそも法事の由来は?何回忌まであるの?

古来、なくなった人の魂は四十九日の間、この世とあの世との境をさまよっているとされています。

 

そのため、なくなった人が成仏することができるようにお経をあげて供養をすることが行われてきたのです。

 

なくなった人を供養するためにお経をあげることを法要と呼びます。

 

法事というのは、集まった人たちで会食をすることも含め、法要を行う行事全般のことをさします。

 

法事のなかに法要が含まれる、というほうがわかりやすいでしょう。

 

あくまでもなくなった人の供養が法事を行う目的であり由来といえるのですね。

 

そのうえで、普段会う機会のない親戚が集まり、互いに久闊を叙するとともに、

なくなった人をしのぶ、というのが法事の一般的なあり方とされているのです。

 

法事には、初七日や四十九日のほかに、回忌法要ということが行われています。

 

目的は同じで、一般的に法事と呼ばれるのはこちらの行事をさすことが多いようです。

 

概ね、一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌の

8回行われます。

 

地域や宗派によっては五十回忌まで行うところもあるようです。

 

三十三回忌で終わるという理由は、その時点で、なくなった人が霊から神に変わる

という考え方があるからです。

 

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法事の出席者って親戚のどの範囲まで呼んだらいいの?

法事の際に呼ぶ出席者の範囲は決まっていません。

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出席者の範囲は、宗教的に決められているものではなく、

あくまでも法事の主催者の判断に委ねられているのです。

 

しかし、これはとても悩ましい問題であるといえるでしょう。

 

法事に呼ぶ親戚の範囲について悩んでいる方の大半が、

のちの人間関係がうまくいかなくなるのではないか、といった不安を持っているからです。

 

思い切りよく割り切ってしまうことができればよいのでしょうが、

なかなかそうはいかない現状を抱えている方が多いようなのですね。

 

呼ぶとなると、相手には時間だけではなく、経済的な出費もお願いすることとなります。

 

かといって、連絡をしなければ、あとで人間関係がこじれる可能性もあるわけです。

 

特に人間関係にしこりが残ることは避けたいところです。

 

個人的な考えですが、親戚のなかで、兄弟姉妹などのように、なくなった人と

関係が深かった人を中心として、これから先も交際をしていこうと考えている人たちには、

法事の通知を出してよいでしょう。

 

出席の判断を相手に任せてしまうのであれば、あとあと人間関係がこじれる心配は

少ないと考えるからです。

 

また、配偶者の親兄弟については、まずは配偶者とよく相談をするべきでしょう。

 

場合によっては配偶者から相手の意向を確認してもらうことがあってよいと思います。

 

そのうえで決めるべきです。

 

法事出席者は○回忌によって呼ぶ範囲を変えたほうがいいの?

先ほど書いたように、法事の出席者についての決まりはありません。

 

ただし、一般的な傾向として、回忌法要が進むにつれて、出席者の数も減っていく

ということはあるようです。

 

一周忌までは、親戚だけではなく、なくなった人と親しかった友人も含め、

多くの人が出席してにぎやかに行われることが多いようですが、

それ以降は出席者の数も減り、なかには親戚を呼ばずに家族だけで行う

ところもあります。

 

また、8回ある回忌法要もすべてを行うというのではなく、

時期をまとめて少ない回数で行うということもされています。

 

三十三回忌については、なくなった人が神となるということで、

多くの親戚を呼んで行うとされていますが、実際にはどうなのでしょうか。

 

この点については、施主の考え方次第といえるのかもしれません。

 

回忌法要の順番によって呼ぶ親戚の範囲を変えたほうがよいのかどうか、

という点については決まった答えはありません。

 

法事の目的はなくなった人の供養を行うところにあり、

日頃、疎遠にしていた親戚との交流はそのうえでの話となります。

 

そのため、法事に呼ぶ親戚の範囲については、先ほども書いたように、

なくなった人との関係や、これから先の人間関係を考えたうえで決めればよいのではないでしょうか。

 

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