家庭の中でよく使うことのある洗剤ですが、
注意書きをしっかりと読まずに使ってしまうことで、
大変な事態に陥ってしまうことがあります。
ちょっとした不注意ではすまされない事態とは?
そうならない為に知っておいた方がいい知識などを
ご紹介したいと思います。
混ぜるな危険の洗剤を混ぜてしまうと何が起こるの?どういう危険があるの?
『混ぜるな危険』と書いてある洗剤を混ぜたらどんなことがおこるのでしょう?
●具体的に現れる症状
①呼吸困難がおこる
②肺水腫の症状が出る
③喉の痛みと腫れ
④皮膚へ作用し、ただれを起こす
⑤目なども刺激されて非常に痛む
塩素ガスの量にもよりますが、最悪な場合には、
失明したり死亡したりすることも出てきます。
●トイレ用そうじなどでの注意
トイレ用洗剤は酸性の洗剤となっておりその為、
塩酸が含まれています。
ですがここに漂白剤を用いると
化学反応が起きてしまい塩素が発生してしまうのです。
トイレの掃除中に気分が悪くなったり、
気持ちが悪くなったりした時は、
すぐに換気扇を回し、その場から離れるようなしましょう。
化学反応が起きて、一度塩素が発生してしまうと、
しばらくその状態が続いてしまうので、
近寄らないようにしましょう。
身体に異変があるときは、医療機関へ急ぎましょう。
●お風呂掃除などでの注意点
お風呂の掃除では、やはり塩素ガスの発生に注意が必要です。
例えば、カビキラーの塩素系と
お酢やクエン酸などの酸性洗剤が混ざることで
塩素ガスが発生します。
通常は湯垢の掃除をする為に、お風呂用洗剤を使います。
カビにはカビ取り用のカビキラーなどを使います。
その時点ではなんら危険なことはないのですが、
蛇口やお風呂の床なとの端っこのこびり付いて
しまっている水垢などがあると、あなたはどうしていますか?
ここの汚れだけのことでいうとお酢とかクエン酸などの
酸性洗剤などを使うとよく落ちます。
ですが危険なのは、両方が混ざってしまうことで起きる
化学反応がとっても人体にとって危険なこととなるのです。
つまり、カビ取り剤を使用しているときに、
お酢やクエン酸は使用しないようにしましょう。
両方が反応しあって、目や鼻、喉からあなたの身体に吸収され、
大変な事態となってしまいます。
お風呂の掃除などのときは、十分な注意が必要です。
混ぜるな危険の洗剤を混ぜてしまった場合、どう対処すればいいの?
●塩素ガスについて
塩素ガスとは、浄化水などでの細菌を防ぐ役目があり、
塩素の化学物質なので、産業廃棄物など下水道管理に使用されています。
人間が吸い込んでしまったとき、人の身体の中に
入ってしまうと塩酸や次亜塩素酸などの毒性の強い
化学物質に変わり、重い中毒症状を引きおこします。
混ぜたりすると危険ですと表記されているものには十分な注意が必要です。
例として
・漂白剤のカビキラー
・プールに消毒剤として使われているブルーの水
・家庭内にあるものでは漂白剤、カビ取りのハイター、トイレ用洗剤などすべて塩素の物質となります。
もし漂白剤と洗剤を混ぜてしまったら猛毒な塩素ガスが発生します。
●どんな場面で人体に害があるのでしょう
・プールでおぼれ、大量に水を飲みこんでしまう。
・塩素ガスがなんらかの原因で発生して吸い込んでしまう。
●塩素ガスの特性
・刺激臭がある。
・空気より下の方へ流れる性質がある。
・塩素ガスと酸素が合わさることで有毒なガスを発生させる鼻や喉、
目などから入ってしまうと肺水腫を引き起こす場合もある。
人間にとって非常に有害な塩素ガスですが、
十分な知識を持っておくことが重要なこととなります。
まとめ
いかがでしたか?
日常生活の中で、トイレ掃除やお風呂掃除などで、
当たり前に使っている洗剤なども使い方によっては
漂白剤と反応して危険な化学反応が起こってしまいます。
もし混ぜてしまった場合などは、すぐに換気扇を回し、
その場からただちに離れ、吸ってしまった場合などは、
近くの医療機関などを受診しましょう。
そして今後は“混ぜるな危険”と書いてあるラベルの意味など
再認識していくことで、危険を回避し、安心安全な暮らしを送ることができます。