スーパーの生鮮コーナーや魚屋さんに行くと、
おいしそうな魚がずらり。
旬のものはおいしいときに食べたいですし、
体にいいとされる青魚は栄養のためにも
定期的に食卓に並べたいですよね。
魚はおいしく体にもいいですが、
焼いてしまうと臭いが部屋じゅうに
広がってなかなか取れない!ということも。
特にグリルで焼き魚を作ったあとは、
お家にお客様を呼べない……とお困りの方も
いらっしゃるでしょう。
そこで今回は、部屋についてしまった焼き魚の臭いをやっつける方法をご紹介します。
部屋についたがんこな魚の臭いを消す方法ってどういうのがあるの?
まずは換気をしよう!
寒い時期は難しいかもしれませんが、まずは換気です。
臭いが残っているお部屋の窓をなるべく開け、
外の空気を取り入れてみましょう。
できれば1日に何回か行うのが理想ですが、
お仕事などで留守にすることが多い場合は、
空気清浄機を使ってもいいかもしれません。
部屋の中にこもった空気を循環させることで、
煙たさや魚を焼いた臭いが取れやすくなります。
魚を焼きながらや、魚を焼いたすぐ後に
換気できるのがベストですね。
臭いのものをやっつけるには、拭き掃除!子供に遊んでもらう!?
魚が臭いと感じるのは「トリメチルアミン」という物質のせい。
このトリメチルアミンは魚が生きていたり
新鮮な状態ではほとんど確認されず、
鮮度が落ちるほど増えてしまうのです。
トリメチルアミンは元をたどれば
アンモニアから発生したものであり、
そのためかなり水に溶けやすくなっています。
ですから、臭いが気になる部屋の壁や天井を
拭き掃除してしまいましょう。
壁紙についてしまった臭いのもとは
トリメチルアミンですから、
水を含んだふきんや雑巾で除去してしまえばいいのです。
お子さんがいる場合は、かたく絞った濡れタオルを
振り回すお手伝いをしてもらってもいいでしょう。
「お掃除」というと嫌がるお子さんもいるかもしれませんが、
割れ物や家電をなるべく遠ざけたスペースを作り
「ここでタオルをぶんぶん振り回して!」とお願いすれば、
遊び感覚でお手伝いしてくれることうけあいです。
使った雑巾やタオルは、
漂白剤で漬け置きしたあと洗濯してしまいましょう。
魚を焼くときに臭くならない焼き方ってあるの?
「臭いのもと」を断て!
先ほども説明したトリメチルアミンは、
実は焼く前にちょっとした処理をするだけで
落とすことができます。
その中でももっとも簡単なのが、水洗い。
特に切り身魚を焼くときに大きな効果を発揮します。
切り身を水洗いするとき気をつけたいのが、
あまり長い間洗わないこと。
水にさらす時間が長いと切り身が水を吸ってしまい、
食べたときに水っぽくなってしまいます。
洗う時間はきっかり3秒をこころがけておくといいでしょう。
水洗いしたらキッチンペーパーの上で
しっかり水気を切ることも忘れずに!
切り身に塩を振りかけておくと、
水分と一緒にトリメチルアミンも出ていきます。
塩の量はそこまで多くなくてもいいですが、
表と裏どちらにもしっかり振ることが大切です。
脂の乗った青魚の場合は少し多めに塩を振り、
20分から30分程度置いておくのがおすすめ。
白身魚の臭み抜きをしたい場合は塩の量を少し少なめにして、
置いておく時間も5分から10分程度にしておきましょう。
塩を振ったあとあまり長い時間置いておくと、
水分と一緒に魚のうまみ成分も逃げ出してしまい、
焼くとパサパサになってしまうのです。
塩を振った切り身も、時間になったら
キッチンペーパーで水分をしっかり取りましょう。
魚焼きグリルにちょっとひと手間
<片栗粉を使ってらくらくお片づけ>
魚を焼いたあとのグリルの掃除って、
脂でギトギトになっていて大変ですよね。
本当は魚を焼いてすぐにお掃除できれば
イヤ~な臭いがつかずに済むのですが、
ご飯のあとくらいゆっくりしたいもの。
そこでお掃除を楽にするために、
魚を焼く前にグリルにちょっと一手間を加えてみましょう。
200mlから300mlのお水に対して片栗粉を大さじ4ほど溶かし、
グリルの受け皿に流し入れてから魚を焼いてみましょう。
受け皿に脂がポタポタ落ちますが、
片栗粉を溶かした水は冷えるとゼリー状に固まります。
そのときに落ちた脂をキャッチしたまま固まるため、
お掃除のときは固まったものをペロンとはがして
生ゴミにするだけでOK!
あとはいつものように洗剤で洗ってください。
この方法は、ガステーブルの下にあるグリルでも可能です。
固まったものをはがすときにはグリル部分が
はずれると便利なので、グリル部分のはずし方を
調べてから行ってくださいね。
<出がらしのお茶も使えます>
グリルを綺麗にしても、まだなんとなく臭いがある場合は、
受け皿に出がらしのお茶の葉を置いて2分から5分程度加熱してみましょう。
火力は弱めに設定し、お茶の香りが強くなってきたら火を止めます。
お茶にはポリフェノールが含まれますが、
このポリフェノールはアミノ酸をが基となっている臭いのもとを
中和してくれるはたらきがあるため、
魚の臭いの原因であるトリメチルアミンの撃退にぴったりなのです。
いつもは捨ててしまう出がらしのお茶の葉を少し取っておき、
乾かして消臭剤にするのもいいですね。
ティーバッグをお使いの場合は、
ティーバッグの中から出してお皿などに広げ、乾かしましょう。
まとめ
イヤ~な焼き魚の臭いを撃退し、臭いをつかないようにする方法を
いくつかご紹介しました。
いかがでしょうか?
焼き魚をするときはできるだけ部屋のドアを閉め、
他の部屋に臭いが広がらないようにすることも重要です。
特に寝室や子ども部屋など、家族がゆったりくつろぐ部屋には
絶対臭いを入れたくないですよね。
家族に呼びかけて、あらかじめドアを閉めてもらうようにしましょう。