スポーツ庁が2017年度の「全国体力・運動能力、
運動習慣等調査(全国体力テスト)の結果を発表しました。
それによると、50メートル走や立ち幅跳びなど8種目を
点数化(80点満点)した体力合計点の平均点が、55.72点となり、
2008年度の調査開始以来4年連続で最高点を更新したそうです。
男子でも54.16点で過去4番目のハイスコア。
成長期の子供たちは運動能力でもどんどん進化を遂げているようですね。
そんな風潮に置いて行かれるわけには行きません。
スポーツ万能になってくれとは言わないまでも、
せめて人並みに運動ができるようになってほしいと願うのが親心ですよね。
運動音痴は、仲間内でからかわれたり、いろいろと不愉快な目にあいがちです。
典型例が自転車です。
スポーツができないのは仕方ないまでも、自転車が乗れないのは結構恥ずかしい思いをします。
いつまでも補助輪頼りでは、先行きが不安です。
小学校の低学年の内には、補助輪を卒業するのが通常です。
ではどうすれば自転車にのれるようになるのでしょうか?
小学校になっても自転車が乗れない場合の練習方法とは?上手く乗るコツってあるの?
自転車に乗るための訓練は、実は特段無いといっても良いでしょう。
自動車のように教習所に行く必要もなく、プロのコーチも要りません。
スポーツクラブでのレッスンもありませんよね。
大概の人は「ある日ふと、乗れるようになった」というのが実感ではないでしょうか?
しかし、できない子供にとっては、これが曲者です。
何といっても、特効薬がないのですから。
よく大人が後部の荷台を以て後ろから押すようについていき、
スピードが出たときにそっと手を放す・・・・という光景をよく見ます。
私も子供のころは親戚のおじさんたちを捕まえては、そうやって遊んでました。
しかし、大人に頼りきりで「手を離さないでね」なんて弱気なことを言っていたので
一向に上達せず、転んで手を放した大人を恨んだりもしました。
こんなトラウマができると、しばらく練習もしなくなって成長が遅れてしまいます。
私が思う有効な練習方法は、両足がしっかりつく自転車を子供に与えて、
自転車にまたがって歩く練習をひたすらさせることです。
慣れてくると交互の足の運びがスムーズになり、速く歩けるようになります。
そうなると次は片足ずつポーン、ポーンを後ろに蹴って、大股に歩くことを教えます。
そうすると自然に両足が離れる瞬間ができるようになり、
体のバランスで倒れないようにする感覚が身に付きます。
あとは、子供次第。
ペダルに足を乗せる小さな勇気が芽生えれば、もう乗れるようになります。
一度ペダルでこげるようになれば、後はまっすぐ進むことを繰り返します。
そうなると、緩やかにカーブを曲がるようになるのは時間の問題ですね。
ハンドルを傾けるというよりは、曲がりたい方向に少し体を傾けるコツはすぐに身に付きます。
運動神経なくても乗れる?一般的にどのぐらいの練習で乗れるようになるの?
体育の成績に比例するような運動神経は、自転車に乗ることには必要ないですね。
周囲をみるとわかりますが、どんな中年太りのオバちゃんでも、
オタクッぽい草食系男子でも、自転車は乗れています。
自転車に乗れない人は、本当に数えるほどですね。
ただし、乗れるようになるために要する時間は、個人差があると思います。
それこそ勘の良い人は数日で乗れるようになりますし、何カ月もかかる人もいます。
個人的には、親の影響が大きいと思います。
日中一緒に子供の練習に付き合う時間と頻度によって、習得の速い遅いが出ると思うのです。
小さな子供同士では相手の自転車を支える体力がありません。
大人の体力はもちろんですが、怪我をしてしまうのではという不安な子供の気持ちを、
傍らで見守り、時に励まし続けることも大切です。
前にも書きましたが、特別な練習方法は無いのです。
しかし、分別のある大人がついてやることが、間違いなく効果的な方法です。
東京オリンピックまであと数年ですね。
世界の舞台で活躍するアスリートにはなれなくても、自転車で競技を見に行ったり、
友達をサイクリングを楽しんだりと、子供の夢は無限大ですね。
お父さん、お母さん、頑張りましょう。