夏休みに車で帰省する時や仕事の昼休みにエンジンをかけて
クーラーをかけたまま寝ている事を経験している方も多いのではないでしょうか。
冬に大雪が降った場合にエンジンをかけたままの状態でマフラー出口が
雪で覆われて事故につながるケースがある事がありますが、
夏場はどうなのでしょう?
マフラー出口がふさがれていないので問題ないのでしょうか?
車の中で寝る時ってエンジンをかけっぱなしにするのは危険なの?注意点は?
夏休みの帰省やイベントの為に家を早く出て途中で仮眠をとった経験を
された事のある方もいるでしょう。
その時、どうやって仮眠をとっていましたか?
多くの方が、エンジンをかけてクーラーを使用している場合がほとんどです。
炎天下の中でエアコンをつけないで仮眠をとっていた場合には、
熱中症や脱水の症状を訴える事になります。
また夜間、道の駅やパーキングエリアなどで仮眠をとる場合には、
昼間と違って直射日光が当たらない為に幾分かは、気温が下がりますが、
それでも車内の温度は高い状態にあります。
そうなると、どうしてもエンジンをかけてエアコンを使用する事になります。
夏場なら大丈夫だろうと言う判断は危険とも言えます。
車の中で寝る時にドライバーの方は運転席に座ったままリクライニングして
寝る体制を取ることが多いです。
この状態が危険を呼ぶ事になります。
エンジンをかけたまま、運転席で寝てしまうと知らないうちに
アクセルを踏み込んでしまう可能性が高くなります。
アクセルを停止状態で踏みこんでしまう事でエンジンの回転数が高い状態を維持します。
この状態が数分続くだけでエンジンは発火します。
発火してしまうとエンジンの内部にはプラスチック・オイル・ガソリン等の
可燃物質が多く存在しますから、アッと言う間に車が炎上してしまう事もありえるのです。
車の中で寝る場合にはエンジンをかけない事が一番なのですが、
どうしてもと言う場合には、別の席に移って寝る。
車内が冷えたらエンジンを切るなどの対応策が必要になります。
車の中で寝る時にエンジンをかけたままだとガソリンは結構消費するの?
車の中で寝る時にエンジンをかけてエアコンをつけている状態だと、
ガソリンはどのくらい消費するのでしょうか?
車の年式や排気量によっても違いはありますが、
10分間のアイドリングでは130ml~150mlのガソリンが消費されると言われています。
1時間車のエンジンをかけたままの状態であれば、
780ml~900mlのガソリンの消費となります。
1時間1Lくらいと思っていいでしょう。
但し、エアコンをかけた状態ではその消費量はもう少し増えると思っていていいでしょう。
仮に1時間に1.5L消費した場合に4時間寝てしまうと6Lの消費になります。
レギュラーガソリン1L=125円とした場合には750円分のガソリンを
使用した計算になります。
1Lで10km/Lの燃費の車では60kmの走行距離となります。
この数字から考えると、それほど多くガソリンを消費していないようにも感じます。
ただガソリンの消費量は少ないかもしれませんが、エンジンにはかなりの
負担をかけている事になります。
特にバッテリーはアイドリングだけでは充電しない為に、
バッテリーは弱くなって行くばかりになってしまいます。
また厳密に言えばエンジンオイルの劣化も考えなければならず、
ただ単に寝るために車のエンジンをかけているだけでも、
ガソリン・バッテリー・エンジンオイルを消費又は劣化を招く結果になっているのです。
車の中で寝る場合にはこれだけの、負担を車にかけている事を覚えておく事が大事です。
まとめ
エンジンをかけたままで車の中で寝るのは危険?と
ガソリンはどれだけ消費されるのかなどを紹介してきました。
エンジンをかけたままで寝る場合には車を停める場所にも
気を付けなければなりません。
枯れ草の上でアイドリングしていた場合には、
起きた時に辺り一面が火の海なんて事もありえますからね。
なるべくエンジンを停止して、バッテリーで動く扇風機などを
用意しておく方がいいでしょう。