古い民家にネズミが多そうですが
最近は比較的新しい家にもネズミがいるようです
部屋の通気口や汚れて閉じない換気扇、
配管と壁貫通部の隙間など。
もちろん生き物ですから食べ物はかじるし、ふんもします。
でも、ふんには絶対触らないでください!
その理由を今回は紹介したいと思います。
ネズミのふんには病原菌が!触らないのが鉄則!
ネズミのふんには多くの病原菌が潜んでいます。
それをランキング形式で紹介したいと思います。
10位 サルモネラ菌
主な症状:嘔吐、腹痛、下痢など
致死率:1%
治療方法:抗生物質の投与
ワクチン・予防薬:なし
食中毒になる原因の一種です。
9位 パラチフス
原因菌:パラチフスA菌
主な症状:発熱、下痢など
致死率:1%程度
治療方法:抗菌剤、抗生物質の投与
ワクチン・予防薬:あり
症状は腸チフスに似ていますが腸チフスより比較的症状が軽いです。
8位 腸チフス
病原菌:腹痛、発熱、食欲不振、下痢など
致死率:1%
治療方法:抗菌剤の投与
ワクチン・予防薬:あり
チフス菌はネズミがいる環境で菌に汚染された飲食物から感染します。
発展途上の国でよくみられます。
最近は海外渡航のない人の汗腺が増加しています。
7位 E型肝炎
原因菌:E型肝炎ウイルス
主な症状:黄疸、倦怠感、発熱など
致死率:1~2%
治療法:対処療法
ワクチン・予防薬:なし
E型ウイルスはウイルス肝炎の1つです。
妊婦が感染した場合は劇症化し、致死率は20%にも跳ね上がります。
6位 ツツガムシ病
病原菌:ツツガムシリケッチア
主な症状:発熱、発疹など
致死率:7%程度(未治療は30%)
治療法:抗菌薬の投与
ワクチン・予防薬:なし
ネズミにはダニが寄生していることが多く媒介する3種類おり、そのうち0.1~3%が菌を持っています。
5位 鼠咬症
原因菌:鼠咬症スピリルムまたはストレプトバチルス
主な症状:発熱、傷口の潰瘍、発疹
致死率:10%
治療方法:抗生物質の投与
ワクチン・予防薬:なし
発症すると咬まれた傷口がただれたようになり(潰瘍)になり、付近に発疹がでます。
合わせて39度ほどの高熱があり、頭痛や寒気、震えといった症状が出ます。
熱は数日でいったん引きますがふたたび発熱し、これを数回繰り返します。
4位 腎症候性出血熱
原因菌:ハンタウイルス
主な症状:発熱、頭痛、腎不全、皮下および臓器における出血
致死率:10%
治療方法:対処療法(人工透析など)
ワクチン・予防薬:なし
はっきりした治療法がないというところがこの病気の怖いところです。
3位 ペスト
病原菌:ペスト菌
おもな症状:発熱、嘔吐、倦怠感、血痰、敗血症など
致死率:15%以上
治療方法:抗菌薬、抗生物質の投与
ワクチン・予防薬:あり
有名な病気ですよね。中世ヨーロッパでは黒死病と怖れられ村が1日で壊滅したと聞きました。
日本では最近は報告はりませんが海外では報告例があります。
適切な治療を行わないと2~3日で呼吸困難で死亡します。
2位 レプトスピラ症(ワイル病)
スポンサードリンク 病原菌:レプトスピラ菌
主な症状:悪寒、発熱、頭痛、倦怠感、眼球角膜の充血、筋肉痛、腰痛など
致死率:5~40%(ワイル病の場合)
治療法:抗生物質の投与
ワクチン・予防薬:不完全だがあり
特に重症なものを「ワイル病」とよびます。
近年は減少してきていますが沖縄県では現在でも参発的に流行することがあります。
1位 ハンタウイルス
主な症状:発熱、筋痛、悪寒、嘔吐、下痢、倦怠感など
致死率:37%
治療方法;対処療法
ワクチン・予防薬:なし
腎症候性出血熱とおんなじ病原菌です。
風邪に似た症状がでますが急激に重症化することがあり、肺水腫(肺に水がたまる症状)をともなう呼吸困難を引き起こすことがあります。
出典元:忘れ去られた恐怖。ねずみの菌がもたらす危険な病気TOP10
以前、小学校の夏休みの自由研究でラット(ハムスター)
を使った実験を母にしたいというと反対されました。
それにはこんな理由があったんですね。
正しい掃除の仕方と消毒の方法
まず、ネズミのふんをみつけたら必ず使い捨ての手袋と
マスクと(できたらメガネ)を用意しましょう。
清掃した後はその手袋やマスクで他の所に
さわらないようにして捨てます。
特に目や口、鼻は絶対に触らないようにしましょう。
病原菌が移るかもしれません。
拭き掃除をするときは古いタオルなどを使い清掃しましょう。
あと消毒・除菌ことを忘れずに!
理想はエタノールかアルコールの消毒です。
「そんなのおいてないよ~」という方は
お風呂場やトイレの除菌スプレーを使いましょう。
掃除機をつかって掃除する場合は中のごみを
捨てるときも手袋、マスクは忘れずにしましょう。
鉄則は絶対にふんには触れないこと!
尿にも注意してください。
黄色~茶色っぽくて臭いネズミの尿をみつけたら
ふんと同じように消毒・除菌しましょう。
ちなみにネズミの尿は凄くくさいのですぐわかると思います。
・ネズミを侵入させない!
最初にも書きましたがネズミの出入り口と思われる場所はこちらです。
・屋根下の通気口
・戸袋の隙間
・伝染導入部と壁の隙間
・汚れて閉じない通気口
・屋根のひさしの下の隙間
・配管と壁貫通部の隙間
・壁のひび割れ
・建物と基礎の隙間
などです。
いるかどうかわからないときは小麦粉を
まいておくと足跡が残りますので
穴を見つけたら金属のたわしやパテ、金網などでふさいでください。
・まとめ
いかがでしたでしょうか?
私はペストが1位に来ると思っていましたが
それ以上に怖い病気があるのですね。
みなさんもネズミのふんをみつけたら注意しましょう!