赤ちゃんのお肌って柔らかくて、
ふわふわでつるっとしていて
ついつい触りたくなってしまいますよね。
でも実際赤ちゃんを育てていると、
意外と皮膚のトラブルは多いもの。
赤くなったり、かゆくなったり、
傷ができてしまっている赤ちゃんの皮膚を見ると
かわいそうで、早く治してあげたいですよね。
実はそういった肌トラブルの多くは、
乾燥肌が原因になっているかもしれません。
ここでは、乾燥肌になる原因と、
赤ちゃんの肌を乾燥から守る方法を
アドバイスしたいと思います。
赤ちゃんの肌は乾燥しやすい。どうして?
ここではまず、赤ちゃんが乾燥肌になる原因をご紹介します。
大人と比べて、赤ちゃんの肌のほうが潤っていそうなものですが、
赤ちゃんの肌を保湿せずにそのままにしておくと、
すぐ乾燥してしまいます。
なぜなら、赤ちゃんの肌は大人の半分の薄さしかないのです。
そのうえ、皮膚の外側をおおう角層も未発達で、
完全ではありません。
角層とは皮膚の内部の水分を守る働きがあります。
赤ちゃんは皮膚が薄いうえに、
水分を守る角層が未発達なので
そのままだととても乾燥しやすい状態になっているわけです。
生後2~3か月頃までは、
皮脂の分泌が多く黄色いかさぶたのようなものが
赤ちゃんの顔や頭にできたりします。
これを「脂漏性湿疹」といいますが、
皮脂が多く分泌されることにより
毛穴がつまっている状態です。
こちらはベビー用石鹸やシャンプーで
やさしく洗っていれば改善されました。
そして生後4か月ごろに皮脂の分泌が収まってくるので、
脂漏性湿疹もだんだん出なくなってきます。
しかし皮脂の分泌が収まってくるかわりに、
今度は肌がとても乾燥しやすくなってくるので注意が必要です。
赤ちゃんの肌が乾燥しているときに起きやすいトラブル
では、肌が乾燥しているとどのようなトラブルが
おきやすいのでしょうか。
娘が3、4か月ごろの写真を見ると、
ほっぺたが赤く、ひっかき傷があり
かわいそうな状態でした。
赤ちゃんの肌が乾燥に耐えられなくなると
「乾燥性皮膚炎」になり、赤い湿疹が出たり
肌のひび割れや、肌が粉をふいたような状態になります。
そうなると、肌のバリア機能が弱まるので、
少しの刺激でもかゆみやかぶれがおきやすくなってしまいます。
大人でも、乾燥していると肌がかゆくなりますよね。
きっと娘もかゆかったのか、
ほっぺにいつもひっかき傷がありました。
乾燥している肌は引っ掛かりやすくて、
傷つきやすくなります。
赤ちゃんの爪のケアも大事ですが、
お肌が元気で潤っていたら
そこまで傷にならなかったかもしれません。
また、そうしてできた傷口に、
家族が食べていた食べ物が手についたりして
傷口に入ってしまうと、
食物アレルギーの原因になるなんて話もあります。
こういったトラブルを引き起こさないためにも、
毎日のケアが大事なのですね。
赤ちゃんのお肌の乾燥を守る方法
ではどのようにしてお肌をケアしてあげたらいいのでしょうか。
私が実際に気を付けていたことをご紹介します。
●お部屋の湿度に気をつける
まずはお部屋の湿度を50~60%になるようにしましょう。
空気が乾燥するとお肌から水分がうばわれて、乾燥しやすくなります。
加湿器などを上手に使ってお部屋の湿度をたもちましょう。
●保湿剤をぬる
まずは低刺激のローションやクリームなどの保湿剤で
赤ちゃんの肌を守ってあげましょう。
上記で赤ちゃんの角層は未発達と書きましたが、
その代わりに保湿剤を塗ってあげて、
お肌から水分が飛ばないようにしてあげましょうね。
いい香りのついたボディークリームなども売っていますが、
赤ちゃんはにおいに敏感なので、
無香料か優しい香り程度のものを使うといいでしょう。
そしてできればオーガニックな、
原料に農薬などが使われていないものがおすすめです。
次に保湿剤の種類をいくつかご紹介します。
<ローション系>
クリームより伸びがよく、ぬった後もさらっとします。
適量をママの手に取り、手のひらでもんでから
赤ちゃんの肌に優しくのせるように
ぽんぽんとぬってあげましょう。
赤ちゃんの肌はデリケートなので
こすらないように気をつけてくださいね。
<クリーム系>
ローションよりしっとりとします。
クリームを手に取ったら、
指でやさしく赤ちゃんの体にちょんちょんと
点で置いていきます。
その後手のひらでやさしく伸ばしてあげてください。
この時もこすりすぎないように気を付けてくださいね。
<ホホバオイル>
ローションやクリーム以外に
私がおすすめしたいものがホホバオイルです。
ホホバオイルは植物からとれるオイルで、
人工心臓に使われるほど安全なオイルなのです。
成分が人間の皮脂にとても近く、肌にぬるとさらっとすぐになじみ
べたつかないのでとても扱いやすいと思います。
また、皮脂の代わりになって、
赤ちゃんの肌をアレルギーの原因になるものや、
異物、乾燥から守ってくれます。
しかも、無添加なのにとても日持ちがいいのです。
防腐剤や酸化防止剤などが入っていると、アレルギーの心配がありますが、
ホホバオイルだと安心ですよね。
ママが扱いやすく、赤ちゃんも心地よいものを
選んでみてくださいね。
初めての保湿剤を使うときはパッチテストをしておくと安心です。
パッチテストは、使う保湿剤を赤ちゃんの腕の内側に
10円玉くらいの大きさに薄くぬって、
そのまま24~48時間様子を見ます。
赤くなったり、湿疹が出たりしなければ、安心して使うことが出来ますよ。
では、どんな時に保湿してあげればいいのでしょうか?
次に赤ちゃんのスキンケアのタイミングをご紹介します。
スキンケアのタイミングはいつしたいいの?
●お風呂あがり
お風呂上りは汗をかいたり、皮膚がふやけたりして
特に乾燥しやすい状態になっています。
湯上り5分以内に必ずローションやクリームで保湿をしてあげましょう。
バスタオルで体をふくときも、
ごしごしふくと皮膚が傷つきやすくなってしまうので
優しくぽんぽんとおさえるようにふいてあげましょうね。
体を石鹸で洗った後なので、余分な皮脂や汚れも落ちていて
クリームも浸透しやすくお風呂上がりの保湿はとても効果があると思います。
●お散歩の前
冬の乾燥した寒い空気が、手や顔にふれると
大人でもあかぎれになったりしますよね。
赤ちゃんは余計に乾燥しやすいので、
お散歩の前は保湿をして、
あたたかくしてでかけましょう。
夏のお散歩も日焼けによる乾燥に注意です。
日焼け止めも忘れないようにぬってあげましょうね。
●食事のあと
食事中はお口や手をふくことが多いですよね。
ふいた後は塗ってあったクリームも落ちてしまいますので、
また塗りなおしてあげるといいと思います。
●おむつ替えの時
お尻をきれいにしてあげたら、さっとクリームを塗ってから
新しいおむつにかえましょう。
赤ちゃんのお尻はおむつを常につけていて蒸れやすく、
お肌がふやけます。
ふやけて柔らかくなったところにおむつがこすれると、
お尻が赤くなったり、かぶれやすくなってしまいます。
こうしたことからお尻を守るためにも、クリームを塗って
トラブルから守ってあげましょう。
●服を着替える時
赤ちゃんを着替えさせるときはクリームを塗るチャンスです。
お洋服を脱がせたついでに、
クリームもササっと塗ってあげましょう。
ちょっと大変そうと思うかもしれませんが、
お風呂のあとの保湿以外は
思い出したときにやってあげられるといいと思います。
そうして続けていくうちに赤ちゃんの肌は
どんどんきれいになっていくと思いますよ。
肌にトラブルが起きると、
治すのに時間がかかってしまうので
お肌がきれいなうちから毎日続けられるといいですね。
まとめ
赤ちゃんの乾燥肌の原因と対策をまとめてみましたが、
いかがだったでしょうか?
うちの娘たちは、0歳のころは気を付けていても
湿疹が出たり、かぶれたりしていました。
けれども保湿をやり続けることで、
今は湿疹が出ることもなくなり、
ちょっとずつ強くなっているんだなぁと感じます。
ちょこちょこ保湿剤をぬってあげるのは、
意外と手間だったりしますが、
今やっている“保湿”は、
子どもの未来のきれいなお肌につながっていくのですよね。
無理せず気づいたときに赤ちゃんと遊ぶように、
ちょっとくすぐるように、
マッサージしてあげるような気持で楽しんでみてください。
子どもは大好きなママの手に触ってもらえるので、
幸せな時間みたいですよ。