最近、日本の季節がおかしくなっていると感じている方は
多いのではないでしょうか。
短くなった春と秋の代わりにやたらと長い夏と冬。
それに加えて夏はより暑く、冬はより寒くなってきているのです。
特に夏の暑さは殺人的で、毎年のように熱中症になって、
病院に搬送される方が増えています。
当然、エアコンはフル稼働。
今やエアコンのあるなしが、人の生命にも関わる時代となった感があります。
そこで、気になるのがエアコンをつけっぱなしにしておいても大丈夫なのだろうか、
という点です。
使い過ぎてエアコンが故障してしまったら、夏の暑さを乗り切ることはほぼ無理、
という状況ですから、気にかかるのも当然ですよね。
ここでは、エアコンをつけっぱなしにしたままだと壊れてしまうのではないか、
という疑問について解説します。
エアコンをつけっぱなしだと壊れるって本当なの?つけっぱなしの期間で危険度は違うの?
エアコンをつけっぱなしにしておくと壊れてしまうのではないか、
また、つけたままにしておく時間によって危険度は違うのか、
という疑問については、結論から言うと
両方ともに心配はない、ということができます。
つけっぱなしにしておくことで、エアコン内部に負荷がかかり、
そのため壊れてしまうのではないかと考えがちですが、そのようなことはないのです。
一般的にエアコンの故障の原因は、冷媒ガスが漏れ出すことといわれています。
冷媒ガスは部屋にこもった熱を外部に排出する役割をするものですが、
これが漏れ出してしまうことでエアコン本来の機能が使えなくなってしまうわけです。
原因は、エアコン取り付け時のミスやガスが通る配管が腐食したりすることです。
これ以外にエアコンが故障する原因として、室外機に雑草や虫、
ナメクジなどが入り込んで基盤がショートしたり、
エアコンのフィルターにゴミがたまったりすることがあげられます。
特に、室外機のなかに入り込んだ雑草や虫などによって基盤がショートした場合には、
ショートした部分から火災が発生することがあり、注意しなければなりません。
これらの故障はいずれも、エアコンを使用している環境の問題によって起きるものです。
エアコンを稼働させることによって起きるものではありません。
したがって、エアコンをつけっぱなしにしておいても壊れることはないのです。
ただし、エアコンの寿命が短くなることはあるようです。
一般的にエアコンの寿命は10年間といわれていますが、
その期間が短くなることはあるのですね。
エアコンをつけっぱなしにしておいても壊れる心配はありませんが、
その分負荷がかかることは事実なので、
結果として、エアコンの寿命が短くなるというわけです。
そのうえで、エアコンを長く快適に使い続けるためには、
エアコンのメンテナンスを常日頃から行っておくことが大切になります。
フィルターの掃除や室外機の周囲の点検をこまめに行うことで
エアコンの室内機や室外機にゴミや雑草、虫などが入らないようにしましょう。
つけっぱなしは暖房と冷房とで違いはあるの?
エアコンをつけたままにしておくことで、冷房と暖房で何か違いがあるのか、
という疑問がありますが、違いはありません。
エアコンが部屋を冷たくしたり、暖かくしたりすることができるのは
冷媒という物資の性質を利用しているためです。
冷媒は熱を移動させる性質をもっています。
この性質を利用して、夏は部屋のなかの熱を外に運び出し、
冬は熱を部屋のなかに運び入れているのです。
いずれの場合も使われている機能は同じため、冷房、暖房ともに
エアコンにかかる負荷に違いはありません。
そのため、エアコンのつけっぱなしと冷房、暖房との間には
何らの関係もないということになります。
まとめ
エアコンをつけっぱなしにした場合に壊れるのではないか、
もし壊れるならどのくらいの時間がかかるのか、
という点について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
エアコンを稼働させることだけでみれば、基本的に故障することはありません。
あるとすれば、エアコンが置かれている環境の違いによるものです。
ただし、エアコンの寿命を考えた時にはつけっぱなしによる影響はあります。
エアコン故障のリスクを回避し、快適な毎日を過ごすためには、
つけっぱなしに気を使うよりもエアコン周りの点検をまめに行うことをおすすめします。