皆さん日常生活の中で、宅配便の受け取りや書類の確認印など、
様々なシチュエーションで朱肉の要らないシャチハタを使っていますよね。
とても便利に使えるものですが、押印するものによってはシャチハタが
使えない場合があるということはご存知でしょうか。
公的書類などの重要なものはちゃんとした印鑑、というイメージでいますが、
実際どのような書類はシャチハタを押してはいけないのでしょうか。
ダメな理由や間違えて押してしまった場合の対処方法などを
これからお話ししていきたいと思います。
シャチハタを押してはダメな書類ってどういう書類があるの?どうしてダメなの?
わたしが思いつくシャチハタを押してはいけない書類は、
役所に提出する公的な書類や金銭が関わる契約書類などですが、
具体的にダメな書類とはどのようなものでしょうか。
役所や税務署などに提出する申告書や届け出書類などの公的書類
・各種ローンなどの契約書類
・金融機関に提出する届け出書・依頼書
上記のような書類は、シャチハタ押印不可となります。
その理由は大きく分けて3つあります。
まず1つめは、シャチハタは朱肉で押すハンコではなく浸透印と呼ばれる
インクタイプのハンコのため、時間が経つにつれてインクがにじんだり
薄くなったりします。
朱肉は半永久的に保存することが出来るため、公的書類や契約書類など長期保管が
必要な重要書類は必ず朱肉タイプの印鑑を使用し、シャチハタを押してはいけません。
2つめは、シャチハタはやわらかいゴム素材で作られているため、
押す人の力加減によって印影が変わってしまったり長年使っていると
破損して変形してしまうケースが多いということです。
そして3つめは、シャチハタは大量生産のため同じ苗字のハンコであれば
全て同じ形ですので、個人を特定することが出来ず、
重要書類に使用すると悪用される可能性があるためです。
重要な書類の中には、押印する欄に「シャチハタ不可」と明記されている書類も多いですが、
公的書類・契約書・金融機関提出書類はシャチハタを押してはいけない
ということは覚えておくと良いですね。
ダメな書類にシャチハタを押してしまったら無効なの?
例えば、不動産や住宅ローン関係の書類は実印でないと書類は受理されません。
また、役所に提出する届け出書も、シャチハタが押印されていると
受理してもらえないそうです。
金融機関の届け出書も基本的には銀行口座の印鑑を押印することが基本ですので、
シャチハタであれば受付されません。
しかし、その他重要な契約書等に押印されたハンコがもしシャチハタだったとしても、
それが原因で契約が成立せず無効となる、というケースはほとんどないそうです。
ただ、上でもお話しした通り、大量生産されてどこでも手に入るシャチハタを
押印してしまうと契約者本人が押したものなのかが分からなくなり、
契約に何らかのトラブルがあった場合に厄介事に巻き込まれる可能性もあります。
特に、金銭の借用証などにシャチハタを押すのは、後々悪用される可能性も
ありますので注意が必要です。
もし万が一、シャチハタを押してはいけない書類に誤って
シャチハタを押してしまった場合は、
二重線で消して実印やきちんと朱肉を使った印鑑を押し直すようにするか、
もう一度新しい書類に押すようにしましょう。
まとめ
気軽にポンポン押せるシャチハタはとても便利ですが、
重要な書類にはシャチハタを押してはいけないものも沢山あります。
失敗しないように押して良いもの・いけないものをきちんと頭に入れておくと良いですね。