安くて健康にも良い“もやし”。
色々な調理法のあるもやしですが、生で食べても問題はないのでしょうか?
もやしじゃなくても生で食べない方が良い食べ物ってあるのでしょうか?
今回はもやしは生で食べられるのか、生で食べない方が良いものって
どんなものがあるのかについてご紹介します。
もやしって生で食べても平気なの?
もやし生産者協会によると国外ではもやしを生で食べるという食文化の国もあるそうです。
しかし、日本と海外では食品に関する衛生基準が異なります。
もやしはすぐに鮮度が落ち、劣化しやすい野菜です。
冷蔵庫で保存していても2~3日でダメになってしまいます。
もやしは日の当たらない環境で育てるため、日光消毒がされておらず、
雑菌なども繁殖しやすいのです。
また生で食べると青臭さを感じるという意見もあります。
衛生面を考えても、味の面を考えても、加熱調理してから食べるのがおすすめです。
生で食べない方がいい食べ物って他にどういうものがあるの?
生で食べる事での1番のデメリットは雑菌が付着している可能性があるという点です。
もやしのように育てる工程の関係などが理由で十分な殺菌が出来ていないために、
生で食べない方が良いとされているものもあります。
今回はそんな生で食べない方が良い食べ物をご紹介します。
<ニンニク、玉ねぎ>
ニンニクと玉ねぎにはアリシンという成分が含まれており、
このアリシンという成分は胃を刺激して胸やけなどの症状を引き起こしてしまうことがあります。
他にもめまいや肌荒れ、口臭の原因にもなることがわかっています。
少量なら問題ありませんが、生のまま大量に食べるのは注意が必要です。
<きのこ類>
生で食べると食中毒のような症状を引き起こす場合があります。
海外などでは生で食べる国もあるようですが、原則としてキノコは加熱用食品ですので、
加熱してから食べることをおススメします。
<イモ類>
でんぷん質の多いいも類も生で食べることはできません。
でんぷんというものは加熱しないと消化されない性質があるからです。
ただし、イモ類の中でも山芋や長芋はすりおろしたりすることで生で
食べられるようになる場合もあります。
<ほうれん草>
ほうれん草にはシュウ酸という成分が含まれています。
シュウ酸はとり過ぎるとカルシウムの吸収を阻害したり、身体に蓄積したシュウ酸が
体内でミネラルと結合して、尿結石や腎結石になる可能性があります。
生で食べること自体は問題はないようですが、もし生で食べる際には量に注意が必要です。
最近ではサラダ用ほうれん草というものも販売されています。
サラダ用として生で食べられるように改良されていますので、もしほうれん草を
生で食べたい場合はこちらを利用するようにしてください。
<タケノコ、山菜類>
タケノコや山菜類などはアクが強いため、新鮮なうちに下茹でをして悪を抜いてから
食べる必要があります。
アクが強いまま食べると苦みや渋みが強いのでおいしく食べるというのは難しいでしょう。
他にもブロッコリー、カリフラワー、大根などは生で食べること自体には問題はありませんが、食べ過ぎると甲状腺の機能を低下させてしまいます。
甲状腺の機能が低下する代謝機能が下がり、手足が冷えやすくなったり、
便秘になりやすくなったりなど様々な症状があらわれます。
なるべくは加熱して食べるようにしましょう。
生で野菜を食べると、野菜の栄養をそのまま摂ることが出来ます。
野菜の栄養素は加熱調理すると壊れてしまうものもあるため、
出来れば生でも摂取したいものです。
しかしご紹介した食べ物は残念ながら、生では食べることが出来ません。
栄養素だけを考えて食べるのはとても危険です。
もやしをはじめ、ご紹介した食べ物に関しては必ず加熱調理してから食べるようにしてください。